はぐれ日蓮の信者のつぶやき(世雄偈・読誦について)

私たちは何らかの成果を出すとか、達人になるためには、修行とか練習をします。日蓮の仏法の修行とは? 自行においてはよくご存じの通り(信者の方)読経・唱題(勤行)ということになります。唱題は南無妙法蓮華経と唱える事・これは問題ないですね。では読経はどの部分を読むのか?

よく引き合いに出されるのが 月水御書 ですね。【法華経は何れの品も先に申しつる様に愚かならねども殊に二十八品の中に勝れて・めでたきは方便品と寿量品にて侍り、余品は皆枝葉にて候なり、されば常の御所作には方便品の長行と寿量品の長行とを習い読ませ給い候へ、・・・余品はよみ候はねども備わり候なり、】

【方便品の長行を読め】とあります。 この後・「例の事(月水=生理)に成って候程は・・・)(此の事をば一切御心得候て月水の御時は七日までも其の気の有らん程は御経をば・よませ給はずしてそらに南無妙法蓮華経と唱えさせ給い候へ、)と続きます。

本来、正式には方便品の長行を含めた読経するんだけれど、生理の時は只・南無妙法蓮華経と唱えなさい・とあります。

他に(経文に曰くこの経を持ちもうして後退転なく十如是、自我偈を読み奉り題目を唱え申し候なり)・松野殿御返事 (今末法に入りぬれば余経も法華経もせんなしただ南無妙法蓮華経なるべし)・上野殿御返事 さらに曾谷入道殿御返事には・【方便品の長行書進せ候先に進せ候し自我偈に相副て読みたまうべし、】 日蓮在世の時は字も読めない(文盲)の人がほとんどでした。文盲の人には題目だけ、生活に忙しい人には十如是・自我偈・題目というふうに指導したんではないでしょうか。

今の時代創価学会の言う外人さん(文盲・笑)には題目だけ 生活に忙しい人には自我偈・唱題だけ それでよろしいんではないでしょうか。

ただ正式には【方便品の長行と寿量品の長行とを習い読ませ給い候へ、】ということです。日蓮の弟子の中で長く一緒にいたとされる日興さんの門流の日時さんの(大石記)とか日寛さんの(当流行事抄)などから日蓮は方便品の長行を読まれていたことは間違いないと思われます。全文なのか部分なのかは 教信さんに書進せたと同じく金吾さんにも日蓮自ら書いて授与していたことのようで 【開示悟入の一大事因縁】が説かれている 唯一佛乗までのいわゆる【世雄偈】まで・(そのあとの比丘偈は読まない)

詳しくは【富士門流信徒の掲示板】勤行についてのスレッド・310・311・312・などのレスを見ていただくとよろしいかと思います。

結論は 日蓮が如く ならば【世雄偈を読む】ということです。

近年このことを勧めていた山口法興さんのお膝元のところでも今は読んでいないようで後を継いだ広島・三寶院・廣田頼道さんはユウチュウブにのせています。彼は勤行のありかたなどもユウチュウブで語っています。俺みたいなはぐれ者にとっては大変ありがたいということです。機関銃みたいな早口では読経の意味をなさない・その通りだと思います。

世雄偈読誦を勧めている廣田頼道さんのこのことは歴史的に評価されること・と俺は思っています。